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Premiere proの
使い方講座
Premiere proの使い方を0から解説した
【日本一わかりやすい】
無料のオンライン動画講座です
本講座の狙い
動画編集をしたい!しなければいけない!とりあえずPremiere proを手に入れてみたけれど、アプリケーションを開いてみたらなんかよくわからない!やばい!
このページは、そんなあなたのために用意しました。動画はすべて無料で視聴可能なので、是非ともご活用ください。ページの最下部でご質問フォームを用意しております。本ページで解決できなかった問題やコンテンツの要望等はそちらよりよろしくお願いいたします。
目次
- Premiere proとノンリニア編集を理解する
- 素材を切り取ってシーケンスに配置する
- エフェクトをかけて明るさを調整してみる
- 動画と動画の間を滑らかに繋げる
- Premiere proで簡単なアニメーションをつくってみる
- 動画内にテキストを入力する
- シーケンス機能をフルに活用して効率的に制作する
- 編集した動画を1本に書き出す
Step.1
Premiere proと
ノンリニア編集を
理解する
Premiere proって何をするソフトなの?というところから解説をはじめましょう。ノンリニア編集という言葉をご存知でしょうか?言葉の意味はさておき、ノンリニア編集とは動画データを必要な分だけ切り取って、つなげて、1本の動画ファイルに編集することを指します。Premiere proはこのノンリニア編集をするアプリケーションです。
では、実際にPremiere proを起動してみましょう。突然よくわからない言葉が羅列された窓が出てきて、なんとなく打ち込んで次に進むとたくさんの空の窓が出てきてさらによくわかりませんね。細かい説明は後回しにして、まずはこの動画を見て今後の作業の流れをイメージしてみましょう。
Premiere proにかぎらず、編集ソフトを使う上で実は重要になるのがファイル管理です。Premiere proの機能ではありませんが、今後の製作をスムーズにする上である意味必須の技術になります。早いうちから意識するに越したことはないので、動画を参考にして管理方法を学んでおきましょう。
Premiere proの使い方
動画制作におけるファイル管理
Step.2
素材を切り取って
シーケンスに配置する
Premiere proが何をするアプリケーションなのかを理解して、操作のイメージができたら、実際にアプリケーションを操作していってみましょう。
Premiere proの操作の中心になるのは、シーケンスです。Premiere proに動画素材を読み込んで、シーケンスの中に詰め込んで、そのシーケンスの中身を調整する事が主な作業になります。この動画を見て、素材の切り取り(トリミング)とシーケンスへの配置を実際にやってみましょう。
ノンリニア編集の最終目標は、複数の素材を組み合わせた動画を1本の動画に編集して書き出すことです。最終的に書き出す動画をどこで使うかによって、動画の画面比率やフレームレートなどが決まります。例えばYoutubeにアップロードする動画であれば、大体の場合画面比率は16:9、フレームレートは29.97というように、基準が決められています。Premiere proで動画を編集する際は最終的にどの媒体で動画を使うかによって設定を決めるわけですが、その設定のスタート地点がシーケンス設定になります。言葉ではイメージしづらいかと思いますので、こちらの動画を参考にして、直感的にシーケンス設定とデジタル動画のルールを学びましょう。
素材のトリミングと
シーケンスへの配置
シーケンス設定と
デジタル映像のルール
Step.3
エフェクトをかけて
明るさを調整してみる
Premiere proには動画の素材に様々なエフェクトを適用して、元の素材をさらに魅力的にする機能が備わっています。まずはエフェクトをどの画面でどのようにコントロールするのか、実際の画面を見ながら確認していきましょう。
Premiere proのエフェクトの中でも最もよく使われる、使いたいと思われているのが、明るさを調整するエフェクトです。明るさの調整1つ取ってもいくつかのエフェクトがありますが、中でも最も便利なのはLumetriカラーというエフェクトです。RGBカーブなど昔からあるエフェクトも健在ですが、本来カラー調整専用のアプリケーションでやっていたようなカラー調整がLumetriカラー1つでできてしまうのは大きな魅力です。詳しい操作方法を動画でまとめたので、是非マスターしてください。
エフェクトコントロール機能の基礎
Lumetriカラー機能で明るさと色を調整する方法
制作現場からちょっとひとこと
エフェクトに頼らない
製作を心がけて
ハイクオリティを目指す
あなたがエフェクトを緊急時の修正に使うものと捉えているなら、それは少し危険かもしれません。出来る限りエフェクト(特に色の調整)は構成の段階でどのような場面で使うかを先に決めて、実際の編集作業では微調整のために活用されるべきです。
ドキュメンタリーの撮影や結婚式のエンドロールのような流動性の強い現場であれば、安全策として若干暗めに撮影して、編集で調整するということはなきにしもあらずです。しかしシーンやカットを事前に決めて挑むような撮影はどのような画作りにするかを全て前もって決めてカメラを設定して、編集は予定通りのエフェクトで色を調整していくのがベストです。
過度のエフェクト適用による素材の劣化はさけるべきですし、なにより編集者自身が何をしているのかわからなくなってしまうような突貫エフェクト多重がけはなるべく避けることが事前準備の徹底化に繋がり、作品全体のクオリティの向上が見込めると弊社スタッフは考えています。
Step.4
動画と動画の間を
滑らかに繋げる
動画と動画のあいだがふわ~っと切り替わるようなエフェクトや、画面が白くなって次のシーンに切り替わるエフェクト、画面が左から右にスライドするように変わるようなエフェクトを見たことがあると思います。そのようなエフェクトをPremiere proでは総じてビデオトランジションと呼びます。正直それほど説明することもありませんし、動画を見れば深いことを考えずにすぐにでも使えるようになるので、気張らずにマスターしてしまいましょう。
トランジションについてひとつだけ注意があるとすれば、使いすぎないようにすることです。全てのカットがふわ~っと変わったり、ピカッと変わったり、ぐにゃ~んと変わっていると、それはよっぽどの事情がない限り視聴者的にかなり違和感を感じます。ビデオトランジションは演出として効果的であるかどうかを吟味した上で使いましょう。
ビデオトランジション機能
Step.5
Premiere proで
簡単なアニメーションを
つくってみる
Premiere proはノンリニア編集をするソフトだということを冒頭でお伝えしましたが、動画以外の素材(テキストや画像)をアニメーションさせることも可能です。アニメーション(正確にはモーショングラフィックスといいます)はAftereffectsというアプリケーションが専門分野なのですが、簡単なものであればPremiere proでも作ることができるので、必要に応じて使い分けるのがよいでしょう。まずはキーフレームという概念を理解するところからはじまるのですが、、、ここでは詳しい説明は置いておいて、動画を見て直感的に理解してしまいましょう。
キーフレームアニメーション機能
コーヒブレイク
Premiere proと
Aftereffectsの関係
Premiere proは何度も言うとおり、ノンリニア編集のためのアプリケーションです。それに対してAftereffectsはモーショングラフィックスを製作するためのアプリケーションです。動画の基盤をPremiere proでつくってその上にAftereffectsでつくったアニメーションを合成したり(コンポジットとか言われます)、Aftereffectsで先にアニメーションをつくってそれを素材としてそのまま使ったりとやりかたはその時々の最善策を取ります。
関係をざっくりまとめると、Premiere proは実写動画の基盤で、Aftereffectsはその味付けとしてつかわれる、ご飯とふりかけ的な関係です。とはいえ、様々なプラグインや動画市場の進化でAftereffects単体で製作する場面の多々あるので、どちらも専門的に使えるようになっておくことが、今後動画制作者には求められてくるでしょう。(むしろ動画製作をなりわいとしていてAftereffectsが全く使えないのはかなりの痛手です)
当サイトではAftereffectsの使い方を0から解説したページを用意しています。Premiere proをある程度使えるようになったら是非Aftereffectsにもチャレンジしてみてください。
Step.6
動画内に
テキストを入力する
動画内にテキストを配置する方法は
- PhotoshopやIllustlator等でテキスト素材をつくって読み込む方法
- Premiere proのタイトル機能でそのまま打ち込む方法
の二通りがあります。ここで解説するのはもちろん後者のPremiere proでそのままテキストを打ち込む方法です。前者の方法に比べてデメリットらしいデメリットもなく非常に使いやすい機能なので、是非マスターしましょう。動画による解説はこちらから。
タイトル機能の解説
Step.7
シーケンス機能を
フルに活用して
効率的に製作する
Step.6までの機能を使えるようになれば、Premiere pro単体でできることは殆どクリアしたといってもよいです。あとは効率的に製作をするためのテクニックをすこしずつ学んでいくことになります。
Premiere proでの製作で最も時間がかかる作業のひとつはシーケンス内でのトリミング作業です。デフォルトでは普通の矢印のカーソルでシーケンス内のクリップを引っ張ったり縮めたりすることしかできませんが、実はシーケンス内のトリミング作業用にたくさんのツールが用意されています。ツール名を知ったところで使えるようにはならないので、各ツールがどんな機能をもっていて、どんな使われ方をするのか、動画で確認して実践してみましょう。
シーケンスにはたくさんの列が並んでいて、これらをPremiere proでがはトラックと呼びます。このトラックは一旦非表示にしておきたい…一旦音声は再生しないようにしたい…など、実際の作業ではなんだかんだで細かい要求が出てくるわけですが、トラック機能をうまく使えば作業効率が上がります。MとかSとか青くなってたりなってなかったり色々のってて最初はよくわかりませんが、正直そんなに難しくないです。動画をみていっぺんに学んでしまいましょう。
最後に知っておきたいのが、早送りとスローモーションです。製作内容によって使う場面とそうでない場面は別れますが、なんだかんだで使う上、使ってみたい!という方が多いと思うので、解説しておきます。早送りとスローモーションについて解説した動画はこちらから。
コーヒブレイク
株式会社アクラ代表の
ちょっとした”ぼやき”
※興味がない人は飛ばしてください
これはすこし偏った意見かもしれませんが、今後フリーランスのデザイナーやカメラマン、中小の製作会社は少なからず動画市場に参入する努力をするべきです。
デジタル技術が発達して、クリエイティブの領域は日に日にハードルが下がってきています。大学生でもデジタル一眼をつかって、画作りだけならすぐさま商用の撮影ができるくらいの技術をもっているカメラマン人材がゴロゴロいます。もちろんそういった人材はプロとしての姿勢や考え方は未熟かもしれませんが、ある程度の才能と覚悟をもっていれば、現場経験を積めばあっというまにプロ顔負けになってそれなりの案件をこなすようになります。昔は専門学校に行かなければ身につけることができないと思われていた技術も、インターネットとデジタル技術で完全に差を詰められているのが現状です。これはカメラマンの例ですが、あらゆるクリエイティブの領域において共通すると考えても良いでしょう。
このようにハードルが下がるにつれて、クリエイティブ業界には様々な層が生まれてきています。会社を起ち上げてビジネスとして本気で挑む層、フリーランスとして知名度を上げていくような層、そしてその一方でそこまでビジネスとしてやりきれていない層がいるのもまた事実です。ある程度の技術はあるから〜くらいの理由でクラウドソーシングに登録して、単価3000円のデザイン案件を喜んで引き受けるような層が、事実存在します。このような層のなかから知名度を得ていく人材もいるかもしれませんが、少なくともいなくなることはないでしょう。このように業界参入のハードルが下がるということは業界の層を増やし、その分全体の商品単価も下がることに繋がります。この現象は現在進行形で進んでいます。
更に重要なのは、市場におけるクリエイティブ価値の判断基準が変化して来ていることです。その道10年のプロカメラマンが撮影した写真よりも、インスタグラムのインフルエンサーが撮影する写真のほうが、今のインターネット市場では価値があります。YouTuberもそのいい例でしょう。何を作るかではなく、誰が作るかがクリエイティブの市場価値を牽引しているのが現状で、もはや作品の出来や技術は大きく経済価値に比例しないことを市場が実証しています。
では今後クリエイティブ業界で生き残るためには何をするべきでしょうか。具体的には3つのパターンが考えられます。
- より経済価値の高い、技術的にハードルの高い市場に参入する
(デザイン×動画、写真×動画、インタラクティブアート等) - 既存の技術を元に、少しずらした市場で勝負する
(動画×マーケティング、動画×IoT等) - 作品だけでなく、自身の個性もSNS等で発信してインフルエンサーになる
恐らくこの3択になるのではないでしょうか。最もハードルが低く手をつけやすいのは、1択目の動画の技術を持つことです。デザインができるのであればAftereffectsをマスターして、デザインを活かした動画を作れるようになること。写真を撮影できるのであれば、Premiere proをマスターしてその撮影技術を活かした動画をつくれるようになること。すぐさま圧倒的な経済価値をもつには至りませんが、一番最初のステップとしてはちょうどいいでしょう。
デザイン1本で、写真1本でやっていくんだ!という心意気はステキですが、その方針では生き残ることができるのは特別なセンスをもつ上位1%以内の個人法人です。しかし動画市場の成長率を見ても、実際現場で活動している感覚として、少なくとも動画というハードルを1つ乗り越えるだけで、生き残れる確率は一気に上がることは間違いないと思われます。個人法人問わず、あらゆるクリエイティブ分野に属する人は、”動画のスキルはマジ必須”くらいの気持ちで今後は活動したほうがよいのではないでしょうか。
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さて、かなり現実的な話を”ぼやいて”しまいました。お気を悪くしてしまったようであれば申し訳ございません。しかしいずれにせよ、現在クリエイティブ業界に身を置く以上、このような問題について危機感をもって挑むことが今後ますます重要になってくるのではないかと思うので、書いちゃいました。
それでは、講座の続きをどうぞ!
Step.8
編集した動画を
1本に書き出す
さあ、ここまでくれば後は編集した動画を書き出して1つの作品として完成させるだけです(ちなみに書き出しという言葉はPremiere proでは用語の1つです)。しかし、案外この書き出しで戸惑う方は多いです。まず専門用語が多い。CBRとかVBRとかVBR2パスとかビットレートとかmp4とかmovとかh.264とかQuicktimeとか、ここまで出てこなかった単語が最後に続々出てきます。しかし、実際のところ使う設定はいくつかしかない上、Premiere proに搭載されているテンプレートでほぼほぼ間に合います。ちゃんと用語を全部理解したい!という方は後ほど別途調べていただくとして…ひとまず動画の内容に従ってぱぱっと書き出してしまいましょう。
用途別の書き出し設定
まとめ
Premiere proを
最速でマスターする方法
”ものづくり”のスキル全般に言えることですが、そのスキルを身につけること自体が目的になってしまってはいけません。一刻も早くPremiere proをマスターするのに最適な方法は、目的を持って、限られた時間で、ちょっと作るのが無理そうなレベルの作品を作ることです。ちょっとできないかも…と感じる作品にガンガン挑戦していきましょう。
またPremiere proは一見複雑そうに見えて、実は直感的に操作ができるように最大限の配慮がされているアプリケーションです。使えば使うほど操作が手に馴染んで、気付けば超高速で作業できるようになっています。直感的ゆえに、作業の様子を見ているだけでも大体のことが理解できるようになっています。なので、最初の勉強法として一番のオススメは、実際にPremiere proを使っている人の後ろでその様子を眺めることです。
今はYouTubeに実際にPremiere proを使っている様子の動画を上げてくれている人がたくさんいますし、当Webサイトでも多数の動画を公開しています。まずはひたすらに目標とする操作を解説している動画を眺めて、その後ゆっくりと時間をかけてガンガン実践することで、思いの外Premiere proは素早くマスターすることができます。(実際、これが一番早いと思います)
さあ、あとはつくるだけです。嫌になるほどつくりましょう。もうPremiere proの画面なんて見たくなくなるくらいにつくりましょう。だいたいPremiere proが嫌いになりはじめたあたりで中級者、クライアントの話を聞いた瞬間にPremiere proのシーケンスの形がイメージできるようになれば上級者です。
困ったときはこのページに戻ってくれば、だいたいのことはなんとかなります。このページでPremiere proを勉強して動画クリエイターになっちゃった!みたいな人が出てくれればとってもうれしいですね。このページが一人でも多くのクリエイターや企業関係者の方のためになることを祈ります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!